為替レポート

07月12日~07月16日週

【為替の動向】
ドル/円(24時間)
07/12(月)07/13(火)07/14(水)07/15(木)07/16(金)
OPEN110.084110.344110.605109.960109.834
HIGH110.405110.646110.699110.089110.342
LOW109.975110.190109.925109.711109.725
CLOSE110.347110.605109.945109.833110.075

先週のドル円レンジ:109.71円~110.70円

07月13日 IMM通貨(円)先物動向
円:56250枚の売り越し 前週比12886枚の売り超し減

 先週も、先進主要国のワクチンの接種が思うように進まず、接種しない人々のインド型変異種(デルタ株)(L452R+E484Q)等変異種の感染が、日本を含め世界中に広がっている。日本では、集団接種会場(自衛隊)・企業によるモデルナ製のワクチン接種も始まり、高齢者の接種が進む一方、ワクチン供給不足が現実となり接種スピードが減速、首都圏中心に緊急事態宣言が再度出された。オリンピック関係者の来日が始まり、その対応のずさんさが報道されている。一貫性・統一性のない医療行政・オリンピック運営の稚拙さが円安の材料となった。一方、ワクチンの普及が進んだ欧米でデルタ株の感染者が急増している。相対的に日本の感染者・死亡者の少なさが意識され、円安にブレーキがかかっている。
 世界経済は、各国中央銀行の金融緩和・政府の補助金等の政策で企業倒産を食い止めており、完全失業者をそれほど出さず、自殺者の急増を防いでいる。その中で、製造業中心に経済活動が回復している。中国・アジア地区中心のサプライチェーンに亀裂が生じ、物流の根本が揺らぎ始めている。運輸コスト(海運・陸運トラック運転手不足)・原油価格上昇もあり先進国の物価上昇の原因となっている。13日米労働省が発表した6月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比5.4%上昇と、前月の5.0%から加速し、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びとなった。市場では、世界的な半導体不足で自動車生産が抑制される中、中古車・トラックがこのところ物価上昇の主な要因になっており、物価上昇は一過性のものとの見方をしている。14日米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、量的緩和縮小の開始など、支援策の解除は「まだ先」との見解を示した上で、「景気回復が完了するまで」FRBは金融政策を通じて経済に「強力な支援」を提供すると表明した。
 欧米で、変異種によるコロナ感染者の急増もあり、さらに異常気象の影響か、北米・欧州を中心に45度を超える気温となり穀物相場の上昇につながっている。
 順調に回復しているとされる米国経済も過去2番目の貿易赤字の拡大、さらに財政赤字(3兆ドル)双子の赤字報道があり、さらに米国予算議会審議がうまく通過しそうにないこともありドル安の材料となっている。
 アフガニスタン・イラン・イスラエル等の中東情勢に変化はなかったが、14日、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟のロシアなどでつくる「OPECプラス」の協調減産を巡り、米国の働き掛けもあり、対立していたサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が合意に至ったと報道された。UAEの基準生産量を引き上げ、減産を2022年末まで継続する見通し。これを材料に原油価格は急落した。
 これまでのイスラエルを基準とした中東均衡状態に対して、交代する強硬派イラン・イスラエル両国指導者の活動が始まる。米中対立を含め、先進国を巻き込んだ米国主導の国際協調のバランスの在り方に疑問符が付いており、本来国際紛争解決の基軸である国連機能が麻痺しており、ドル高が容易に進まない理由がここにある。さらに従来の株式資本主義に対する議論が始まっている。IMMの通貨先物のドル高ポジションの調整が進んでいる。
 世界最大の新型コロナウイルス感染国米国(7月15日時点で感染者数3414万8422人、死亡者数60万7438人)となっている。WTI原油先物は、71.190ドル台となり、ドルインデックスは92.7099、円ドルは110.08円で取引を終えた。

今週の予想

今週のドル円予想レンジ:108.00円~111.00円
ピボット分析(日足ベース):109.48円~110.24円


今週の主な予定

19日(月)
  月例経済報告(7月)
  米NAHB住宅市場指数(7月)

20日(火)
  日本消費者物価指数(6月)
  米住宅着工件数(6月)

21日(水)
  日本貿易収支(6月)
  日銀議事録(6月17日-18日開催分)

22日(木)
  ECB政策金利、ラガルドECB総裁記者会見
  米景気先行指数(6月)
  G20環境相会合

23日(金)
  ドイツ製造業PMI速報値(7月)
  ユーロ圏製造業PMI速報値(7月)
  米製造業PMI速報値(7月)
  2020東京オリンピック大会開会(8月8日まで)


2021年07月19日更新


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